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「つれづれなるままに」 のぺーじにようこそ

   このページは、店主のひとりごと、店主の日記 のようなページです。
   どうぞ、ごゆっくりと。




  − つれづれなるままに − No.010


       − ネコと猫とバラの日々 (華子 つづき) −




私の勝手な思い込みで華子は 随分とうるさく感じる事が多かったのでは
と今になると思います。
ネコの好きなようにさせているつもりが、きっと、我慢の連続だったかも
しれません。
人間との愛情関係を持たないまま・・・人間の商売の道具にされて・・

華子がどんな暮らし方をしていたのか情報は、すくないのです。ただ
わかっているのは、ブリーダーの方が手放されて数箇所の家を廻って後
私の知り合いが取り合えずひきとったと。その前の里親さんはご主人は
好き、奥さんはきらい。 そこで嫌いな奥様と一日中過ごす事になる
訳で・・・   世の中でよく言われる”嫁・舅”のようなもの。
餌はくれるが、口きかず・・・きっと、そんな状態だったのでしょう。
あの毛玉の状態をみれば、うなずける・・・


高校生の娘は手作りの遊び道具で家中 華子と駈けずりまわっています。
寝る時には、かごの華子専用ベッドを枕もとにおきます。早く華子の
信頼を勝ち取りたくて、寝る時も華子の何処かに触れるようにして。
長毛のせいか寒くても布団の中には入りたがりません。が、綿帽子状態
で頭の周りに被さって寝ます。 華子の両手の間に私の手を抱きかかえ
て寝るようになりました。母であった華子は子供を育てた経験がある
はずです。
華子のお腹は長い毛で見たところ判らなかったのですが、伸びきった
お腹の皮が だらーん と、床に着いてしまうほどでした。お腹が元に
戻る暇もないほど子猫を生み続けたのでしょう。
   ・・・そう勝手に理解している訳で・・・

お腹を触ると容赦なく針のような爪が・・よほどイヤだったのでしょう。 
女として知られたくない華子のコンプレックスのナンバーワンが、
腹部のたるみということです。
このたるみが目立たなくなるまでに数年かかり、以後お腹に顔を押し
つけても爪どころか咽をならして淫らな格好で目を細める華子です。

トイレも お風呂も そして台所に立つと私の目線に入る所でじっと
私を見つめています。 
そして、仕事に出かける時には、見送り 帰宅すると両手足を揃えて、
出迎えます。  時には、寝ぼけて斜め歩きをしながら出迎えます。
ばつ悪そうに・・ 

我が家に来た時に切った毛玉のあとも判らなくなって、真っ白の長い
毛をふさふさ とさせて走り寄って来るさまは、正にスーパー・モデル
の ゛キャト・ウォーク”です。

ネコに表情が無い、反応が解らない・・と、世の評価は、そのまま私も
そう思っていました。

こんなに嬉しそうニコニコしたり、ごめんなさいをしたり、ふーんと
シカトしたりするネコは・・・
    うちんちの華子だけ!!

ネコのことは控えめに話をしていたつもりが、周りからすると常軌を
逸していたのでしょうか・・娘や周囲の知人からネコにまつわる本
を沢山いただきました。有名作家の書いたネコの物語、オイオイ声を 
あげて泣いたものまで含めて読み漁りました。
 あぁ私の華子への想いは・・・皆さん共通なんだと・・   

解った時には、どっぷりとネコの魅力にとりつかれた私でした。

   猫は魔物  とは、よくいったものです。


                         つづく







     (メールマガジン第15号  2001年4月15日 掲載)






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