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「つれづれなるままに」 のぺーじにようこそ

   このページは、店主のひとりごと、店主の日記 のようなページです。
   どうぞ、ごゆっくりと。





  − つれづれなるままに − No.021

  ☆☆  ねこの愛の不思議  ☆☆


華子が、死にかけた小太郎を見つけ、そして、我が家の一員になって、一月が、過ぎようとしたある、夜のこと。

いつもの様に仕事から帰ると、マンションの入り口辺りでネコが待っています。

人の出入りのある玄関あたりに、ノラを、見かけることは、今までありません。
駐車場や、ゴミ置き場の植え込みあたりに ひそんでいるのが常でしたから『あらー、どうしたの?』  と、声を掛けると、私より先に階段をヒョイ、ヒョイと上っていきます。

どうも小太郎の親ネコのようです。こんな所まで来るのは、相当お腹が空いているのかなぁーと、思い ふと、頭をよぎる不安が  3匹めかー?・・

玄関を開けて入りたがれば仕方ないかーー・・・ナンテ・・

私の思惑なんか そっちのけで、行儀よくドア前でまっています。

驚きました。  どうしてしってるのか?

そうか!!!  小猫を預かる時、元気にして返すからネ と、親ネコと、約束したのに返さなかったので・・・・・

自分の子の安否を、気づかって会いにきたのかな?とも・・・。
半信半疑のままドアの郵便受けから小太郎を連れてくるように娘に声をかけます。


   一ヶ月ぶりの親子のご対面・・^^

ドアを30センチくらいあけると、・・・

親ネコは、ジーーッと、小太郎を、みつめます。
当の小太郎は、親を忘れたのか泣いて娘の胸元に抱きつきます。 親とわからないのでしょうか・・・?

当然、玄関の中に入ってくるものと思っているので、しばらくドアを開けて様子を、みていると、 しばらく小猫を見つめた後 何を思ったのか クルリと向きを変えあっという間に階段を駆け下りて行ってしまいました。

  きびすをかえす  と、いう言葉がぴったりでした。
  ・・・ 

我が子の無事を知って安心したのでしょう。

そういえば、・・・わたしが小太郎を預かってから一ヶ月近くこのノラをみかけませんでした。  私は子供を連れ去った悪党に見えていたのかも・・・。

翌日 悲しい出来事が起こりました。
仕事を終えて帰って来た私の車のスッポト・ライトに車に跳ねられた あの親猫らしき姿がありました。

偶然だったのでしょうが・・・ひと目子供に会って 旅立って行きました。

あれから十二年余りが過ぎ去り、今では小太郎は我が家の主となって君臨しています。



(2001.10.16)





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